妻家房 銀座5丁目ニューメルサ店 (さいかぼう)
銀座ニューメルサ7階、古川のお隣に韓国家庭料理のチェーン店、『妻家房(さいかぼう)』がある。
チェーン店といっても馬鹿にしてはいけない。
この店のスンドゥプチゲは非常に美味しい。
浅草という韓国料理屋の激戦地に生まれ、ソウル出張40回以上の私が言うのだから間違いない!
(いや、あやしい・・・という人もいるが)
その証拠に、この店の昼時には、付近の韓国系企業のビジネスマン達が沢山集まってくる。
彼らは家庭の味には非常にうるさい。
銀座にも沢山韓国料理屋があるが、この店のチゲがとても人気がある。

ランチのセットでは、水キムチ、白菜キムチ、海苔、ご飯がついてくる。
私はいつも「海鮮スンドゥプチゲ」の「辛口」を注文する。
「辛口」というのは、特にメニューにあるわけではないが、ソウルでは当たり前のオプションなので試しに言ってみたら、生の青唐辛子が刻まれて乗ってきた!
ばっちり。
熱々のスープをすする。
海鮮の出汁が胃にしみる。
後から追いかけるように青唐辛子の独特の辛味が唇を刺激する。
ヒリヒリになりそうな唇をいたわるように、ご飯を一口食べる。
また、スープを口に入れる。
スープとご飯が口の中で交じり合っていく。
これが、たまらない。
半分くらいスープを頂いた頃に、中に割りいれてある生卵にちょうど熱が入り、黄身が独特の黄金色に輝きだす。
こいつを注意深く、スプーンで掬い、ご飯の上に乗せる。
慌ててはいけない。
水キムチのスープで口の中をさっぱりさせたら、いよいよ、クライマックスである。
とろりと粘りが増した卵黄を一気にご飯の上で崩し、おもむろにスプーンをご飯の奥深くに差し入れる。
ご飯が持ち上がるたびに、トロリと黄身が流れ出し、それを大口を開けて食べるのである。
こんな、ご馳走がほかにあるだろうか。
鼻に抜けていく卵の甘みを楽しみながら、舌の上でご飯と卵黄の溶け具合を楽しむのである。
そして、懇ろになった頃、再度、スンドゥプの豆腐を口の中に追加する。
・・・南無観世音菩薩。
生きてて良かったと思う瞬間である。

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