とても尊敬している方からワインを頂戴した。
私などが贈り物を頂いてしまうなど、とてももったいない事なのであるが、ありがたく頂く事にした。
ドイツ ザクセン地方、ドレスデン近郊ラーデボイルにある州立のワイナリーで作られたワインだ。
丁寧に梱包されたワインには、ものすごく詳細な説明が書かれた説明書が同梱されていた。
「この度はご縁をいただきありがとうございます」
なんと、その説明書にはそのように書かれているのだ。
普通、商品の説明書には「お買い上げいただき・・・」と感謝の言葉が書かれるのが普通であろう。
しかし、この説明書には「ご縁をいただき」と書かれているのだ。
ワイン通の方には、もうどこの店の説明書かお分かりなのだろう。
高級ドイツワインの直輸入販売店「銀座ワイナックス」の説明書である。
説明書には、ワインの名前だけでなく、甘辛度、適賞味温度、特徴、生産年、品種、生産者についてのコメント、カロリーまで詳細に記載されている。
ワインという酒が、単なる嗜好品に留まらず愛好家の研究心、探究心を集めている事をうかがわさせる。
大変に心のこもった贈り物を頂いてしまったと思っていたら、数日後、やはり尊敬する別の方からRiedelのグラスを頂戴してしまったのだ。
これはいったい何を表しているのか?
「ご縁をいただきありがとうございます」
その言葉が、頭に浮かんだ。
7月13日、お盆の迎え火を謹んだ後、頂いたワインを、やはり頂いたグラスで楽しんでいる。
心からご縁に感謝しながら。
皆様のご健勝をお祈りしながら。
BGMは、もちろん、シュターツカペレ・ドレスデンのタンホイザーである。



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