NTT伝送システム研究開発経験者,槇一光のブログ

ソフトウェア開発で重要なこと

ソフトウェアは人が財産

私は、NTTの研究所やソフト子会社でソフトウェアの研究や開発のマネジメントに8年ぐらいかかわってきました。その経験からとにかく言えることは、ソフトウェアは人が財産ですということです。これは、ソフトウェアに関する資質あるいは能力の極めて高い個人が作るソフトウェアは、規模が小さく高性能で品質が良いものになります。まさに人次第ということです。

一方で、大規模ソフトを作るということはグループワークですから、そのグループトータルのパワーを上げるという意味で、やはり人と人とのつながりがすべてです。

制約の無い環境が重要

この制約というのは、ソフトウェアを作るときに、例えばハードはこれを使いなさい、OSはこれを使いなさいという制約を課すことをいいます。そういう制約というのは、本来スキルある若いソフト技術者にとっては非常によくない。ですから、Linuxを使って自由にやっていいよ、ソフトウェア言語も何を使ってもいいよと自由にやらせることです。そういうスキルあるソフト技術者がいるのであれば、とにかく変な制約はつけないということが大事です。

最後は人の力!これを引き出すマネジメントが重要

最後は人の力と言っているのは、これは大規模システムを作ると、1M Lineぐらいのものをつくろうとすると、これはもうなかなか大変な力仕事になります。その人の力をどうやって引き出すかというマネジメントが非常に重要になります。

マネジメントで何が大事なことはトップの役割です。トップのマネージャとして大事なことはビジョンを示すこと。それは、今の仕事がどういう位置づけのもので、その会社にとってどのぐらい重要なものなのかということ。それから、自分たちの仕事の3年後、5年後はどうなるのか。5年後ぐらいまではビジョンだそうです。10年後は夢でいいそうです。やはりマネージャは夢も語れなければいけませんが、明確に5年後ぐらいまでのビジョンは示さなければなりません。

今のソフトウェア技術の流れで言うと、現在手がけている仕事の延長線上では5年はもたないと思います。今の仕事は3年で終わってしまって、4年後、5年後何をやっていいかわからんということになります。何やっていいかわからんという職場は、若い人たちの元気が出ませんので、マネージャがビジョンを示す必要があります。それから、マネージャは部下に情報を隠さないということも大切です。