NTT伝送システム研究開発経験者,槇一光のブログ

2011年1月アーカイブ

NTT技術史料館

NTT技術史料館は、NTT武蔵野研究開発センタ(武蔵野市緑町3-9-11)内にある、電話の黎明期から20世紀までの電気通信の歴史とそこで使われた技術を実物の装置を通して学ぶ施設です。この施設は、昨年の9月まではNTTグループ社員の紹介がないと見学できなかったため紹介が遅くなりましたが、平成22年10月より一般公開日が設けられ予約なしで見学ができるようになりましたので、ここに紹介します。

 

 技(WA・ZA)のハーモニーNTT技術史料館は、1999年7月のNTT再編を前にした1997年の年末頃から設立の検討が始まりました。そもそもは、当時のNTT(再編前は、現在のNTT持株会社、NTT東・西会社、NTTコミュニケーションズが一つの会社だった)の宮津社長の肝いりで、NTTがグループ会社にばらばらになったらこれまで残してきた電気通信の歴史的装置を残せなくなるだろうから、一箇所に集めてグループ会社の社員がその歴史を学べる施設を作れということで検討が始まりました。史料館の史料とは、過去に逓信省、電電公社、NTTの現場で使われた実物の装置や保守用機器、ソフトウェアの設計書などで、見学してみると実物の迫力が伝わってきます。

 

この史料館については、自分自身が展示企画委員としてかかわったこともあり、思い入れのある施設です。私が展示企画に参画したのは、オペレーションの技術の展示でした。手作業時代のオペレーションに関しては、電話の度数計と度数計撮影用カメラや交換機をメンテナンスする冶具や各種の測定器、障害記録装置などの実物があるので分かりやすく展示できました。しかし、ソフトウェアで動くオペレーションシステムをどう展示するかは非常に悩ましいものでした。

 

オペレーションシステムは、電気通信設備が健全に運用されることをサポートするもので、普段は黒子でその存在は意識されないものですから、何をどう展示するかの検討は、それまでばらばらに作られてきた各種オペレーションシステムの体系化をすることから始めました。電話の申し込みから料金請求、設備の設計から運用保守にかかわるオペレーションシステムの系譜と相互関係を整理して図表で展示するという、展示としては取り立てていうことのないものになりました。

 

オペレーションシステムの体系化を整理した結果は、同館のホームページの「展示概要」、「技術をさぐる」、「オペレーションの技術」のページに掲載されています。また、このオペレーションシステムの体系化作業で集めた資料を基に、当時私が所属していたNTTコムウェアの社員向けに「技(WA・ZA)のハーモニー」と題した120ページのブックレットを作成し、全社員に配って情報の共有を図りました。

 

 NTT技術史料館は、電気通信にかかわる交換、伝送、無線、線路、土木、コンピュータといった非常に広い範囲の20世紀の技術がわかる良い施設なので、インターネットの時代に温故知新を求める人に見学することを強くお勧めする。

 

(上記書籍は非売品です)

 

電子情報通信学会 情報通信マネジメント(ICM)研究会

目 的:
この研究会は、ネットワーク/システムさらにその上に展開されるサービスや更にはビジネスに関する、いわゆる運用、管理、保守、制御(OAM&P)等の情報通信マネジメント(以下ICM)に関する技術開発の、より一層の進展を目指すとともに、多方面の分野の研究者相互の情報交換、交流を促進するための自由な議論の場を提供することを目的としています。(ICM研究会ホームページより引用)

2011年3月のICM研究会(単独開催、ワークショップ併催)

日 程:
2011年3月10(木)~11(金)
会 場:
宮古島マリンターミナル(沖縄県宮古島市)
テーマ:
エレメント管理、管理機能、理論・運用方法論、および 一般
発表申込:
2011年1月7日(金)締切、申込みはここから可能です。